永田弘道の爆運!ビジネスブログ

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ZOOM時代の会議マナー

1.対話力にジョークは必要?

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人との対話がうまくなりたい。雑談力を上げたい。皆が望んでいることだ。巷にあふれる指南書を覗くと、そのためには人を笑わせ、なごませるジョークが必要だ。冗談の一つも披露して、笑いをとってから話し始めなさい。そんなことが書いてあったりする。

これってホント?

長年広告というコミュニケーションの仕事をしてきて、またたくさんの会議やワークショップのファシリテーターをしてきた経験から言わせてもらえば、別に会話を盛り上げるのに人を笑わせるジョークは必要ない。正確には話を笑って聞ける姿勢があれば、笑いを取りに行く必要なんてない。

対話力を上げたいと思うなら、私がお勧めするメソッドは、こうだ。

「相手を笑わそうとするな。まず自分が笑え」

 

2.笑って聴いてくれる人こそ、好きになる

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あなたもこれまでの日常の会話の数々を思い出してみればいい。こちらの話を笑いながら、ウケながら聴いてくれる人がいることでどれだけ救われることか。そのおかげで、だんだんノッテきて実に気持ちよく話せたという経験がないだろうか。

私の場合は、そんな聴き手に対しては安心感、信頼感が芽生えてくる。会話の終わりには好きになっていたりする。人というのは、自分の話をちゃんと聴いてくれる人を好きになる。これは心理学的にも証明されているセオリーだ。だから笑わせることに懸命になるよりも、相手の話をしっかりと笑顔を交えながら聞き倒すこと。これが対話力をグッとアップする秘策なのである。

だいたいお笑い芸人でもないのに、ウケるネタを連発しながら会話を盛り上げ続けるなんて至難の業。中には天性のユーモアセンスを持ち、お笑い研究も欠かさず、会う人会う人を笑わせまくる達人もいるかもしれない。でもそれって対話力だろうか?

お笑い芸人といえば明石家さんま。同じ吉本興業の後輩、オリラジの中田敦彦はさんまのことを希代の「ウケ笑い芸人」と呼んではばからない。「恋のから騒ぎ」「踊る!さんま御殿」などの人気レギュラー番組で、実は彼は自分からネタをやって笑わせることはない。ひたすら出演者の話を引き出して、ただただ笑っているだけ。そして場を沸かせ、安定した視聴率を取り続けてきた。

声を張って笑いを取る「張り芸」の名人と言われるが、息を吸いながらの「ヒャー、ヒャッ、ヒャッー」というあの独特の笑い声や、全身で体や床まで叩いて、時には指示棒やフリップボードまで破壊しながらウケる様は、実は我々がおおいに参考にすべきテクニックなのだ。私はビジネスファシリテーターのプロとして本気でそう思っている。

 

3.zoomの会議は盛り上がっているか?

私はセミナーやコーチングで「聴く力」の講義をするが、とにかく全身を使って、相手の話を聴いてます!と表現しなさいと言う。首がちぎれるぐらい頷きなさい。ハ行の相槌を打ちなさい。手を叩いたり、のけぞったりしなさい。

これはzoom会議が普通になった昨今では、ますます重要。パソコンのスクリーンという狭い視界の中で、音はミュートでやってる会議だから、オフラインの時の3倍増しぐらいにおおげさに参加者同士が盛り上げないと、コミュニケーション生産性はダダ落ちとなる。

よくあるzoom会議の風景としてある、ただアジェンダのメモだけ共有画面に映して、淡々と発表者がしゃべって終わりという会議。聞いてる方はみんな無表情か、ひどいと画面OFF。こんな中、頑張ってる話し手はだんだん不安になる。みんな聞いてるのか?理解しているのか?そもそもみんなやる気あるのか?

Zoom会議こそ、画面はONで、うんうん頷きながら、笑い顔で話し手を盛り上げる。それがオンライン会議時代のマナーだと常々思っている。気取ったり恥ずかしがったりしている場合ではない。率先してこのマナーを実践できる人は対話力のある人。会議の上手な人と評判が上がっていくはずだ。

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冒頭の結論に戻る。対話力のある人と思われたいんだったら、

「相手を笑わそうとするな。まず自分が笑え!」

会話に人並み外れたユーモアなんて必要ない。笑わせるジョークもいらない。まずあなたから笑って相手を受け容れることで、幸せで信頼にあふれたコミュニケーションが始まるのだ。

 

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